Ⅰさんは54歳の男性で、役所勤めの公務員。仕事にも趣味にも生きがいを持っていて、人柄もよさそうで、一見ストレスとはあまり縁のなさそうな生き方をしていらっしやるように見えます。
ところが、30年来の頭痛持ちで、頭痛が常態化していて、頭痛薬の服用が常習になっています。近所の開業医で投薬された頭痛薬と、市販の頭痛薬を常に携帯し、毎日数時間ごとに服薬するほどで頭痛の頻度はたかったようです。
そのIさんが、役所の健診で初期の胃がんを指摘されて、某県立病院で手術を受け、相談に見えました。相談内容は手術後の生活習慣についてでしたが、私は頭痛薬の服薬状況を聞くに及び、何はさておき、服薬を見直したほうがいいとアドバイスしました。
以前に、何人か、頭痛薬の常用からがんになつたのではないかと思われる方々の相談を受けたことを思い出し、断定はできませんが、Ⅰさんのがんも、おそらく頭痛薬の常用が交感神経を刺激し、心身に慢性的なストレス負荷をかけたことが原因ではないかと考えたからなのです。
もしも今後も頭痛薬の常用を続けていくと、きっと再発や、あるいは新たながんが生じる確率が有意に高まることと予想されます。ちなみにⅠさんの頭痛は、前かがみの姿勢をなおす、ツボ刺激を行なう、などの方法で次第に軽減していきました。
まれ命にかかわる頭痛は1万分の1くらいの確率とも言われていて、非常に稀であることは事実なのですが、頭痛のトリアージはしっかりと行なう必要があります。しかしそれはさほど難しいものではありません。キーワードは今までに経験したことのないタイプの頭痛かどうかということなのです。
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