都会の大病院をたらいまわしにされないためには

2018年03月06日 13:43

大病院が密集している都市部で、救急患者が「たらい回し」にされている問題です。消防庁によれば、07年に10回以上も断られたケースが1329件。うち6割が東京で、続いて埼玉、大阪、干葉と都市部に集中しています。

同情報によると、07年に全国で搬送された重症患者約41万人の4% 弱、約1万6千人が、3回以上も受け入れを拒否されています。

最高は62回。大阪市で吐血した、かなり重症の患者でした。医療環境が整っているはずの都会で、一刻を争うときに、なぜここまで見捨てられるのでしょうか。

一因は「医療費で国をつぶすな」という号令のもと、現場を無視した医者とベッド数の削減が行われていることです。

07年、奈良県の「夜明け前、12の病院に相国の要請を経て妊婦が死産」事件では、3回受け入れを拒んだ県立医大病院がバッシングされ、当直医2人の過酷すぎる勤務記録が公開されました。

当夜、患者は6人。1人が出産、1人は緊急帝王切開、1人は破水して緊急入院し、産科病棟は満床。そこに分娩後に大出血した患者が飛びこみ、他病棟に収容。当直医2名は徹夜で4人の手当てと手術にあたり、一睡もしないで翌日の業務についていました。

これは決してアクシデントが重なったわけではなく、大病院の産婦人科の「日常」です。当直が月20回に及ぶ医師もいるという現状。

お産は時間が不規則で訴訟もおきやすいので、特に地方で産婦人科医や病院が減り続け、お産難民が都会の大病院に駆け込んでいる背景もあります。

他の病気でも、都会の大病院は設備が整い、高度先端医療も受けられるので、全国から患者が押し寄せていつも大混雑です。

さらに、軽症なのに「無料だから」「早く医者に診てもらえるから」と救急車を呼びつける不届き者があいかわらず多く、要請書の半数以上になります。

医師の少ない夜間や土日の救急病棟が、パンクするのも当然です。

では、体にまさか! の異変が生じたらどうすればいいのでしょうか?救急車も救急病院も、当然ながら重症の患者が優先だから、救急隊員に命の危険をはっきり、具体的に、緊迫感を持って訴えます。

「頭がキリキリする」程度では、ひやかしと勘違いされても仕方ありません。厚労省は、最新鋭の情報伝達システムを全国で整備しっつあります。

救急隊員が患者の容体を入力すると「空きベッドの有無」「手術の可否」などを○×の2択で確認でき、電話しなくても受け入れ病院をつきとめられるシステムになっています。

少しは時短につながるか期待したいところですが、最後の手段もあります。もはや一刻の猶予もならない命の瀬戸際には、タクシーなど自力で救急病院にたどりつき、玄関で倒れる。医療法により、病院の前で倒れた患者は、無一文でも見捨てられることはありません。あなたの命が本当に危なければ、最優先で処置をしてもらえるでしょう。

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