コエンザイムQ10がアメリカでダイエットに効く!ということで人気を集めているそうです。コエンザイムとは補酵素のことです。化学反応の担い手である酵素の作用を助ける物質です。Q10は、キノンという構造に側鎖が10単位連なっているという意味です。
コエンザイムQ10の必要性はこちらです。
側鎖の数は動物によって異なり、ちなみにマウスではコエンザイムQ9です。コエンザイムQ10のブームの始まりは、欧米でのサプリメントの人気によります。
コエンザイムQ10の合成に初めて成功したのは日本の企業です。現在では世界のコエンザイムQ10るために用いられてきました。現在でもその目的のための薬は発売されています。
それはコエンザイムQ10がエネルギーを産生する過程に関わっているからです。生命活動をつかさどるエネルギーは、細胞内のミトコンドリアというところで産生されます。ミトコンドリアでは3段階を経てエネルギーが産生されますが、その第3段階目がもっとも多くのエネルギーを生み出します。
この段階において、コエンザイムQ10は不可欠なのです。もうひとつの役割が、抗酸化です。細胞膜は脂肪酸が並んで構成されています。その脂肪酸が酸化されると、脂質ラジカルという非常に酸化力の強い物質になります。ここに酸素が来ると、ペルオキシラジカル、さらに過酸化脂質になります。
過酸化脂質になると脂肪酸は構造が壊れ、機能しなくなります。つまり膜が壊れるのです。これだけならよいのですが、一度ペルオキシラジカルという物質ができると、これが過酸化脂質になると同時に、脂肪酸をどんどん脂質ラジカルにしてこの反応を促進します。つまり、膜の脂肪酸は際限なく過酸化脂質になり、細胞膜は完全に破壊されてしまうのです。これを防ぐのが抗酸化物質です。ビタミンC 、ビタミンE、グルタチオンなどが、ペルオキシラジカルが脂肪酸をさらに酸化させるのを防ぎます。
その際にもっとも重要な役割をする物質がビタミンE なのですが、ビタミンEが今度は酸化されてしまいます。それを元の状態に戻し酸化を防ぐことができるようにするのが、コエンザイムQ10なのです。
コエンザイムQ10は自分の体で作ることができるのですが、摂取する必要があるのはなぜでしょうか。コエンザイムQ10は加齢により減少していくのです。
20歳代がピークで、80歳代では心臓や肺では半分程度に下がってしまいます。40歳代でも2、3割も低下します。このために細胞が障害を起こし、老化が進むのではないかと考えられています。
コエンザイムQ10 を多く含む食品はイワシ、牛肉、ブロッコリーなどです。もっとも多いイワシには、100g中に約6mg含まれています。
コエンザイムQ10 は細胞の働きの低下を防ぐので、肌の水分保持がよくなり、美肌が保たれるとされます。実際多くの化粧品にコエンザイムQ10が含まれています。専門家は、
「健康維持には1 日100mgくらい摂取する必要があるが、これを食べ物で摂ろうとすると相当の量を食べなくてはならない」と言います。
ただ、着目すべきなのは、人の場合、コエンザイムQ10が老化を防ぐかどうかは分かっていないということです。コエンザイムQ10の副作用は比較的少ないとされています。
ただ、高脂血症の薬と併用すると血圧が急に下がる可能性があります。また、糖尿病の場合に血糖値が急に下がる可能性もあるので、薬との併用には注意が必要です。主治医に飲み合わせを聞いたほうがいいでしょう。